東京滞在中のmy hubbyと一緒のお食事はすべて事前に予約済✨
お友達ご夫妻とのお食事は、お友達ご夫妻が事前にお店のセレクトからアレンジ、予約をしておいてくださいました✨
(その友人たちはこのブログを読んでいないし知らないと思いますが~どうもありがとうございます
)
そして、my hubbyとの東京滞在中最初のお食事は、ランチ✨
選んだのは~
my hubbyも日本企業で仕事をしていた時に上司に連れて来てもらっていて、私もOL時代、入社初日のランチで、部長以下部内全員で歓迎会をここでやっていただいたという思い出と思い入れのあるお店
日本橋の江戸前天ぷらの老舗【てん茂(てんも)】さん✨
明治18年創業なので今年で134年続く老舗の江戸前天ぷらのお店
現在は三代目と四代目の方が揚げ場に立っていらっしゃって、
女将さんと3人で接客してくださいました✨
my hubbyは、シンガポールに来てからも、日本への出張時などに何度か来ていたそうですが、私はたぶん、その入社初日のランチ以来なのかもしれません
ずっとmy hubbyからの話を聴いていて、「行ってみたいな」と思っていたお店だったので、ワクワクでした。
てん茂(てんも)
ガラガラっと引き戸を開けると向かって左側にカウンター席
右側には、お座敷に続く三和土と待合のスペースがあり、その奥はお座敷
私たちは、カウンター席で✨
最初にお出迎えしてくださったのは、女将さんと4代目の大将でしたが、
コートを脱ぎ、カウンター席に着席すると暖簾の奥から、三代目の大将がいらして、
「いらっしゃい」とお出迎えしてくださいました✨
とても素敵なのが、昭和な雰囲気な店内で、三代目の大将も四代目の大将も、白いシャツに黒い蝶ネクタイをしてその上から白衣を着ていらしていて✨
なんともお洒落で粋なのです✨
お料理のコースは既に予約時にお伝えしてあったので、飲み物だけお願いをして
(オーバーナイト便で朝羽田に到着し、ホテルに荷物を置いて所用を済ませてから直行しているので、アルコールはオーダーせずに、お茶をお願いしました)
テーブルに、大根おろし(柚子が添えられたものと大根おろしのみのもの)
小皿、お手元、お出汁の入ったとんすいなどが、女将さんによってセットされて~
私の正面で、三代目の大将が、これから揚げる天ぷらの仕込みを目の前でされているので、その手際を楽しみながら~✨
ここ【てん茂】さんが素敵✨なところはまだまだあって~
この時間、店内の照明はなくて、すべて欄間からの自然光✨
私の数年前に買い替えたお安いデジカメで綺麗なお写真が撮れるかしら?とちょっと心配しながら・・・以前使っていたFUJIのデジカメがとってもお気に入りで・・・まだまだ使用は出来ていたのだけど、保守期間が終了してしまったことで、念のため買い替えたの。FUJIフイルムでは、プロ用?の高機能のデジカメしか製造しなくなってしまったということ、とても残念!
お話を元へ・・・
天ぷらを揚げるのは、四代目の大将✨
てん茂さんの大将は、なんていうのかしら?明治時代だったら「ハイカラ」というのかしら?お洒落で粋な感じなので、大将というよりも、マスターって言いたくなってしまう感じ?!
シェフでも良いのかしら?とも思うけど、なんとなくシェフって最近の呼び方っぽくて、昭和やその前の大正明治時代くらいにタイムスリップしたような古き良き時代の優雅な風情を感じるので、やっぱり、マスターって言いたくなってしまいます✨✨✨
キラキラとオレンジ色に光り輝く銅製の鍋に、透き通った透明の天ぷらあぶら✨
色はほんのり胡麻油のような色✨
私の目の前の板場にいらっしゃる三代目の大将(こちらの大将がさらに、お洒落で粋なおじさま(おじいさま?)なのです✨)に、「油がとても綺麗ですね。これは何の油なんですか?」とお聴きしてみましたら~
「胡麻油100%なんですよ。でもね、胡麻油と言っても白ごまの油でね、白ごまを少しだけ炒ってから油を搾っているので、香ばしくて色もちょっと茶色でしょう?」
とのこと。そして、
「胡麻油で揚げるとね、高温でさっとカラッと揚げることが出来るんですよ。
だから、油切れも良いから、いくら(天ぷらを)食べても胃もたれしないんです」
と丁寧に色々と教えてくださいました✨
三代目の大将(ハイカラでお洒落で素敵で粋なマスター✨と言った風情のおじさま)が、目の前で、海老真丈用の海老などを捌いてくださりながら~
そして~
最初の天ぷら✨
天ぷらを揚げるのは全て、四代目の大将でした✨
車海老が2本✨
本当にからっと揚がっていて美味しい✨
お塩とお出汁でいただいてみました✨
周りの衣がさくっと軽くて、中の海老がふわふわとして絶妙✨
衣と具を美味しく食べさせるというタイプの天ぷらでした✨
お次は~
御茄子✨
こちらは、大根おろしとお出汁でいただきました✨
ん~美味しい✨
その次は~
my hubbyが、以前から大絶賛だった天ぷら✨
パセリの天ぷらです✨
わ~美味しそう✨
と感激していましたら~
三代目の大将が、
「今ではね、若い方もヘルシーと言って、パセリを食べるようになったみたいですけど、それ以前はずっと飾り物というイメージが強かったでしょう。食べてみても美味しくない。と言ってね。でも、食べ方を工夫すれば美味しいんですよ。だから、美味しく食べてもらおうと思い、パセリを天ぷらいしてみたら、皆さん、『美味しい』と気に入ってくださってね。パセリはあまり粉を付け過ぎないでふわっと花が咲いたように揚げるのが美味しくなる秘訣です」
とお話をしてくださって✨
四代目の大将が揚げて下さる美味しい天ぷらを楽しみながら、
この三代目の大将のお話をお聴きするのもとっても楽しくなってきて✨
パセリの天ぷら、なるほど~
my hubbyの絶賛の理由がわかりました✨
半分はお塩で、残りはお出汁で頂いてみました✨
で・・・
この天紙(懐紙)の上で、パセリの天ぷらをお箸で半分にしてしまったため💦
パセリがぱらぱらっと散らばってしまい、失敗💦
お次は~
稚鮎の天ぷら✨✨✨
つい先ごろ解禁になったそう✨
まさに初物✨ 東を向いて笑っていただきました✨
美味しい✨✨✨
お次は~
三代目が海老を捌いてそれをたたいて、椎茸に詰めて・・・
下準備をしてくださっていた
海老真丈✨✨✨
ジューシーな椎茸の裏には、美味しい海老がいっぱい✨
美味しい✨✨✨
そして~
四代目が太い箸で長い穴子を揚げて下さっていて~
うわ♡っと穴子大好きなのでわくわく💓💓💓
じゃ~ん✨✨✨
穴子です💓💓💓
美味しかった~~~✨
その次は~
しし唐でした✨
四代目が揚げて下さる美味しい天ぷらをいただきながら~
三代目とのお話がとっても楽しくて💓💓💓
my hubbyからは、三代目のことを「蝶ネクタイをしたお洒落でカッコいいおじいちゃん」と聴いていたのだけど、おじいちゃんではなく、おじさま♡と呼びたい感じw
江戸時代や明治時代は、天ぷらって、昔は家の中で揚げると火事になったりして危なかったから、屋内での営業は禁止されていたから、屋台でのお店だったのだそう。
なので、先代(一代目)は、屋台で天ぷら屋さんをはじめられたそうで、その後、明治半ばにここに店舗を作り、今に至るのだそうです。
店内の壁に掛けられているこの肖像画は、二代目だそうです。
そして、女将さんが、「ずっとシンガポールに住んでいらっしゃるんですか?」とmy hubbyに話を振って下さって・・・
以前は、この近くにあった会社で働いて居て当時の社長がここてん茂さんが大好きで、しょっちゅう連れてきてもらっていたこと。今でもたまに日本出張のときには来ていること。今回は、東京マラソンがあるので日本に一時帰国をしていることなどを話ていて・・・
そのあいだに、私は、三代目とずっとお話をしていてw
三代目は、小学校から大学まで一貫校に通っていて、学生時代の運動部の仲間(剣道をされていたとおっしゃっていました)に、久しぶりに会いに行ったところ・・・
当時、スポーツに打ち込んでいた友人たちはみな、いなくなってしまっていたのだそう。😢😢😢
で、「それほどスポーツに打ち込んでいなかったメンバーは皆、まだ元気にしていました。やっぱり、ほどほどが良いんでしょうね。(スポーツなど)打ち込みすぎては、身体に負担がかかってしまって良くないのかもしれませんね」
とおっしゃっていて。。
なるほど~
と納得。何事もほどほどに、良い塩梅に。。ですね。
お茶も何度も「お茶を差し替えましょうか?」と聴いて下さって
丁寧に入れ替えて下さったり
コースの〆のごはんとかき揚げ✨
my hubbyは、ダイエット中なので、ごはんはいらず、かき揚げとお味噌汁だけください。と女将さんにオーダーしていました。
なので!?
私もご飯🍚は少な目でお願いします。と女将さんにオーダー
美味しい白米とお新香✨
すると三代目が、
「ごはんは軽くよそってありますからね。良かったらお代わりもしてください。
昔はよく、『ごはんは、お姫様がいただくくらい少しで』とおっしゃるお客さんがいらしたものですが、お姫様にお会いしたことがないので、どのくらいなのかしら?という話になっていました(笑)」
「『ごはんは一膳ではなく、二膳いただかなくてはだめ』と昔の方は言っていましたが、お代わりが出来ないのは仏様だけなので、そう言われていたんですよね。ほんの一口でもいいから、必ずごはんは二膳いただいたものです」というお話も・・・
そういえば私もそれは、子供の頃に母からだったかしら?おばあちゃんからだったかしら?言われたことがあったことを思いだしました。
そして・・・
女将さんが配膳してくださったお椀を開けてお写真を撮っていますと~
「本来、澄まし汁には、大きなお豆腐で良いのですが、お味噌汁には、賽の目に細かく切ったお豆腐を入れるものなのですよね。ですからこのお椀をお料理の先生などが見たら、きっとそれはダメ。と言われてしまうと思います。(笑)」と笑って三代目がおっしゃっていて・・・
そうなんですか?と聞き返すと、
「二代目がお豆腐は大き目の方が美味しい。と言って、それ以来お味噌汁のお豆腐も大きいままでお出ししているんです」とのことでした。
なるほど~
本当✨
そう言われるとお味噌汁のお豆腐自体もそのお味を楽しむことが出来て✨
美味しかったです✨
そして、帆立貝柱と海老がいっぱい入ったかき揚げ✨✨✨
とっても美味しかった✨✨✨
ので、
「とっても美味しかったです✨✨✨」
と、三代目と四代目、女将さんにお伝えすると~
三代目の大将(粋でお洒落で素敵なマスター)が、
「美味しいのはね、一緒にお食事をしている相手が良いからですよ」
というので、???と思いましたら・・・
以前、カウンターにてお食事をしていた上司らしき方とその部下らしき方を例にとってお話をしてくださって・・・
「楽しい相手と楽しくお食事をするから美味しいんです。天ぷらが美味しいわけではないんですよ」
とおっしゃっていて💓💓💓
その言葉には、my hubbyがいたく感動して日頃の行いを反省していました(笑)
そんな風に素敵なお話もしてくださって、さらに謙遜(天ぷらのことを)なさっているので、
「でも、美味しいものをいただくと幸せにもなります。今日は美味しい天ぷらと楽しいお話でとっても幸せな気持ちになりました」
とそのとき感じていたことをお伝えして✨✨✨
三代目の大将、とても育ちが良いのだろうな~。と思わせるような
そして、昭和の古き良き時代の雰囲気を漂わせている店内と
四代目と女将さん💓💓💓
昔馴染みなのかしら?という感じの女性おひとりで天ぷらをいただきに
お店に入ってくるお客さんがいらしたり・・・
本当にとても優雅で素敵な時間を美味しい天ぷらとともに過ごすことが出来て。
とっても幸せなひとときでした💓💓💓
三代目の大将、四代目の大将、女将さんともお写真を撮りたかったですが、
他のお客様もいらしたので・・・
また近いうちに、三代目のお話を聴きながら、四代目の揚げる美味しい天ぷらを堪能しに、てん茂さんに行きたい💓💓💓
ごちそうさまでした!!!
コースは、お昼のAコースをオーダーしました✨✨✨
日本橋の老舗の天ぷら屋さん【てん茂】